川崎市立日本民家園|園内の古民家を写真でざっと説明します
今日、仕事がオフでした。まずまずの天気でしたし、α6700で写真撮影したくて、古民家の野外博物館である、川崎市立日本民家園に行ってきました。10年くらい前に、文化財保存の研究を行っていた時期があり、何度か足を運んだことがあります。そのときは、全体を概観する余裕がなかったのですが、今回、感じたのは、よくオーガナイズされていて、ガイドやイベントもあり、なかなか楽しめる場所ということです。それでは、簡単ですが、レポートします。
川崎市立日本民家園
![川崎市立日本民家園の入り口](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/00DSC00318.jpg)
日本民家園は、古民家を長きに保存するため、1967年(昭和42年)にオープンしたそうです。日本有数の古民家の野外博物館だけあり、民家はもちろん、水車、倉、歌舞伎舞台なども移設されています。文化財指定を受けているものばかりで、中には、国指定重要文化財も見られます。
小田急線の向ケ丘遊園が最寄り駅の一つです。急行ですと、新宿から20数分。駅から日本民家園まで、徒歩で15分かからないくらいです。
園内の様子
順に巡っていきます。なお、耐震補強中のものや、日陰でのっぺり写ってしまうものなどもあり、全部は掲載しきれていません。
![原家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/70e3a9464417e78e1695976164a0151d.jpg)
まずは、宿場のエリアです。
![鈴木家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/ba10976ce3b53aeac8226ac5a109175a.jpg)
![三澤家住宅と街並み](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/3bf10b97135b5d8acc2cc7296eb73a91.jpg)
三澤家住宅は、石置の板葺きです。それにしても、いい感じの街並みですね。
ここから、信越の村です。
![水車小屋](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/5e79894bfcccd589a180546425a35461.jpg)
![ししおどし](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/06DSC00295.jpg)
![佐々木家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/0554225b6fef4601e59e4f017d4e572e.jpg)
佐々木家住宅は、1731年築の長野の名主の家。国指定重要文化財ということです。ちなみに、このような屋根を寄棟造といいます。茅葺に一部石置板葺ですね。
![江向家(えむかいけ)住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/ab812516d6a85da4ecfe7fc2d269908c.jpg)
江向家住宅は、18世紀初頭の富山県の農家の家。こちらも国指定重要文化財。いわずもがなですが、合掌造ですね。
ちなみに、別棟の合掌造で白川郷のお蕎麦をいただけます。今回は、昼食後に行きましたので、いただきませんでしたが、次回のお楽しみにします。
ここから、関東の村。
![広瀬家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/c13bfa1c6a070bf69880cf9db4095fb3.jpg)
広瀬家住宅は、山梨の農家の家。茅葺が深く伸びていますね。背が高いと、出入りがたいへんです。
![沖永良部(おきのえらぶ)の高倉](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/6ce778305a22d3f62a3e7b80792565ac.jpg)
こちらに展示されていますが、鹿児島にあった倉で、19世紀後期のものということです。
![太田家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/b8392880715e342f16a4ab1d631b9963.jpg)
太田家住宅は、茨城の名主の家で、17世紀後期のものと言うことです。寄棟造ですね。国指定重要文化財ということです。
ここから、神奈川の村。
![](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/7afafb5b938c7af58fbd7375f2130950.jpg)
北村家住宅は、秦野の名主の家で、1687年に築とのことです。こちらも、寄棟造の茅葺。国指定重要文化財とのことです。
![清宮家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/1e2ade40888190d55caf061a70884160.jpg)
![清宮家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/6e3a40630547a8855722766be0025973.jpg)
![清宮家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/17cf1d9c2eeef72b65b3cbb1e5f32cd5-1.jpg)
農家の便所は、畑仕事の合間に使いやすいよう、離れのものが多かったようです。農家だった清宮家も。左は、立ち小便器があったのでしょう。
![伊藤家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/929e2eaa39f3ab925356e380cb1df682.jpg)
伊藤家住宅は、川崎の名主の家だったそうです。このように、寄棟と切り妻が合わさったようなものを入母屋造と言います。国指定重要文化財とのことです。ちなみに、茅葺の耐用年数は15年程度らしいですね。
![岩澤家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/76ea937d9f22cb3784938dc1ff19ab51.jpg)
![岩澤家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/05be82b0558f9c2733267d5491216f1c-1.jpg)
ここから、東北の村です。
![菅原家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/0241955afc1da4626bce34e2349d5b3c.jpg)
寄棟造に分類されます。白いところが、雪が積もったときの出入り口になります。ハッポウと言われています。
![菅原家住宅](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/8f693a9ba23fcfc2cc53fcebb41f0657.jpg)
いよいよ、最後です。
![](https://cftnk.com/wp-content/uploads/2023/09/99fbd7c4801d9e8c728e90dda2ffa985.jpg)
三重にあった歌舞伎舞台で、1857年築のものとのこと。中に回り舞台があります。瓦屋根ですが、正面は入母屋造ですね。国指定重要有形民俗文化財とのことです。
いかがでしたか。今回は、以上になります。今日のように平日ですと、来園者でごった返すことはなさそうです。ちなみに、外人さんを意外と見かけました。タイミングを見計らえば、人の写り込みなしで被写体を撮影することができます。写真撮影も楽しめますし、古民家の歴史や、はたまた、そういう目的の人は少ないでしょうが、防火対策なども学べそうです。再訪したいと思います。
それでは、また。