仙川建築巡礼:安藤忠雄先生と隈研吾先生のデザインをざっと眺めた

昨日は、梅雨の中休みで、晴れ渡るということはありませんでしたが、蒸し暑さは少し和らぐ感じで、午後からでしたが、時間ができたので、世田谷の成城から歩き始め、調布市入間町を抜け、仙川まで散歩しました。

スタートの成城ですが、広く知られているように、邸宅が整然と立ち並ぶエリアです。今回は、北に歩を進めましたが、八丁目も端のあたりまで来ると、雑然とした雰囲気になってきて、通りを隔てると、調布市となり、至る所、うっそうとした緑や畑が残されており、つい先ほどまでの洗練さとはかけ離れた景色が続きます。

歩くこと、さらに15分ほど、甲州街道にぶつかるまでの500メートルくらいでしょうか、安藤忠雄先生のコンクリート打ち放しの建築群が沿道に佇みます。20年くらい前から本格的に始まった街並みの形成は、集合住宅、賃貸オフィス、劇場、美術館など、5棟、6棟くらいでしょうか、マスの違いはありますが、いずれも、敷地の都合で、奥行きはそれほど深くありません。一見して、硬く立ちはだかることを嘆く向きもありますが、だからこそ、内部で繰り広げられる、冷たく、寡黙ながら、光と陰影が織りなす非日常的な空間は、特に、構えがちな文化や芸術との親和性が高い場になるのは間違いなさそうです。

桐朋学園まで足を延ばすと、最近、お目見えした音楽ホールが目を引きます。隈研吾先生のデザインで、木の外皮は先生らしさが全開といった感じです。構造的にも木造で、しかも、耐火性を有しており、内部は、少し専門的ですが、CLT(Cross Laminated Timber、直交集成板)のあらわしも実現しており、総じて、様々な規制をクリアーした建築物になっているようです。

こじゃれたカフェでランチを楽しみ、烏山、芦花公園を経て、祖師ヶ谷大蔵まで戻りました。

今回、歩いたエリアですが、安藤忠雄先生や隈研吾先生のものも含め、他にも名建築とされるものに出会えます。今回の建築物との関係性も感じられますので、そのあたりも含め、改めて、綴ってみようと思います。

それでは、また。

目次